NOTICE

2020/01/11 00:00

現在「純黒糖」をお買い上げいただいているお客さまには、出荷までお待ちいただいている状況となっており、大変ご迷惑をおかけしております。2月中の出荷を予定しております。

今年も製糖のシーズンに入り、今年は年明けすぐの4日、5日に、初めて島外・東京の青山ファーマーズマーケットにて純黒糖の販売を行いました。
味見をした方の多くに「美味しい!」と言っていただき、嬉しい思いを何度もさせていただきました。

中田さんが定年退職をされてからサトウキビの栽培や加工に着手されたのは、「美味しい黒糖やきび酢を多くの人に食べてもらいたい。」その一心です。
「昔食べていたあの味が一番美味しいかった。でも今は昔のタイケイ種サトウキビは誰も作っていないから、自分がつくろう!」と思い立ち、高校進学を機に離れた加計呂麻島の実家付近に残る土地を開墾しはじめて10年ほどになります。

個人で操業しているため、大きくて効率的な機材はなく、大きな製糖場が1日で作れる量を1年間かかって生産しています。
また、二毛作ができず、黒糖は1月〜5月のシーズン中に作ったものが売り切れ次第、欠品になってしまいます。
”ヒューマンスケール”という言葉そのものの規模で製造しているため、これまでは奄美大島・加計呂麻島の数カ所の土産店さんで「ある時はある」というものでした。

そこで購入いただいたお客さまや、お土産でもらった方などから、少しづつお問い合わせをいただくようになり、大変ありがたいことに、年々お問合せが増えてまいりました。奄美から少しずつ、全国の方々に中田さんや私たちが届けたい「美味しさ」をお届けできている実感を得ることができて、嬉しい限りです。

そんな中、今年は製糖作業に欠かせない大事な「圧搾機」や、中田さんの自宅がある奄美大島南端の街・古仁屋から畑と工場がある加計呂麻島への移動に欠かせない「ボート」の大規模な修理が必要になってしまいました。
これまでに自分たちで修理しては持ち直すことを繰り返していましたが、いよいよ寿命が来てしまったようです。

修理に必要な費用が後押しとなり、生産可能量や普段からの生産コストについて、恥ずかしながらやっとちゃんと話を聞いた結果、価格の見直しをせざるを得ない状況が明るみになりました。

「多くの人に美味しい純黒糖を食べてもらいたい」という中田さんの思いが最優先であることは変わりません。ですが、中田さんが純黒糖をつくるためにお金に困ってしまっては、タイケイ製糖が続かなくなってしまいます。
せっかく気に入って頂き、お買い上げやお問合せをいただくお客さまにはとてもとても心苦しいばかりですが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。

※今回、大規模な修理が必要になってしまった圧搾機。