NOTICE

2019/05/01 00:00

当方が一番力を入れていることは、原料である「さとうきび」です。

台風への耐性や糖度など、今や巷に出回るもののほとんどが品種改良されたさとうきびである中、台風に弱く糖度が低い、奄美や加計呂麻島に昔からあるさとうきび原種「太茎(たいけい)種」にこだわっています。もちろん、栽培から手がけています。

甕仕込みなど”製法”に力を入れているきび酢はありますが、”原料”に力を入れているところは他に見たことがないので、おそらくうちだけかも知れません。

そんなこだわりにこだわりを被せた、6年熟成させたものが、今年完成しました。

今年2月、ちょうど年に1度の製糖のシーズンに、管理人である私はこの話を聞き、生産者の中田さんと一緒に畑の手伝いをしながら、
「どんな名前にしようか?」「どんな見た目にしようか?」あれこれ作戦会議をしました。


奄美大島の対岸の街・古仁屋から釣り船で加計呂麻島に渡ります。


加計呂麻島到着。海がとっても綺麗です。
ここから、加計呂麻島に置いている車で畑まで移動します。

さとうきびの収穫は、全て手作業です。
機械を使うと雑草や皮を取り除けず、雑味が生じます。
せっかく大事に育てた太茎種さとうきびを、一番美味しい状態で召し上がって頂きたいですからね〜。


移動しながら、きび刈りをしながら、話題はずっと6年前に仕込んだきび酢のこと。

実は、最初に話を聞いた際は、「今のものと6年仕込みのものと、味が一緒だったらどうしよう?」と思ったのですが、
味見するとちゃ〜んと違っていました。まろやかで美味でした!

「やっぱり、1番のポイントは原料のさとうきびだから、箱とラベルはさとうきびにしよう!」
ということになり、自宅に帰ってからは、机の周りにさとうきびの写真をベタベタ貼って、
畑できび刈りをしたこと、搾汁機で1本1本さとうきびを絞ったこと、黒糖を炊いたこと、熟成中のきび酢をそっと覗いたことなどを思い浮かべながら、夜な夜なさとうきびを描いていました。

そういえば私、お絵描きが得意なのでした。何年振りかのことで楽しかったです。
これは描きかけのものです。


どの段階で完成とするのかは、いつも悩ましいのですが、時間をかければかけるほど完成が遅くなってしまうので、ほどほどで。
絵は中田さんにプレゼントしました。

ネーミングは、実は畑では思い浮かばず、絵を描いている中で思いつきました。
中田さんに相談したところ、「いいね」と言ってただき、命名『真きび醋』に。
素材が本物であること、熟成期間が本物であることとから考え至りました。

箱屋さんに連絡したり、色々なガラス瓶を比べてみたりして、最終的にこうなりました〜!

お値段は少々張りますが、手間暇惜しまず作っていますので、ひとつよろしくお願いいたします!
GW明けから大量瓶詰め予定ですので、お届けはあと少しお待ちくださいね。